ツギドコ

人生は旅。「次はどこへ行こう」略してツギドコ。

日本に住む外国人とおしゃべりして気づいた5つの問題

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最近、ドイツ人の友達ができました。
彼女とカフェで5時間にわたる雑談を繰り広げたところ、いままで気づかなかった日本の問題点や改善すべきところがありました。
日本人の私の考えを交えつつ、ご紹介します。

 

彼女のプロフィール

ロシア出身のドイツ人。20代後半。
初めて日本に来たのは19歳のときで、住んでいる期間は通算4年。
剣道を小学生のときにやっていたことが日本に興味を持ったきっかけ。
日本語は日常会話話できるくらい上手。
都内の有名大学でドイツ語の講師をしていたこともある。

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イメージ。
実際も普通にかわいい。

ここまでのプロフィールだけ見ると、普通に日本に興味を持った外国人に思えるが私た日本人が経験していない壮絶な体験もしている。
彼女の幼少時代、ロシアの政治情勢は緊迫していた。
政府に関する不満を言うものなら速攻捕まって殺されるということが普通にあったらしい。
ゆえに、ドイツへと移った。彼女が6歳のとき。

両親と3人でドイツに移ったが、誰もドイツ語は話せない。
普通の小学校に通うものの、ロシア人ということでハブられる。
(彼女いわく、ロシア人は世界中で嫌われているらしい)

ドイツ語が話せないと生きていけないから、必死で勉強した。
お金がなかったので、大学は授業料無料で給料ももらえる軍の大学に通った。
(日本でいう防衛大的な感じかな?)

んで、いまに至る。
なんというか、泣きそうになった。
そして平和な日本に生まれ住んでいることに対するありがたさを感じた。

 

外国人の彼女が日本で感じた多くのWHY

彼女は日本のことを、
「Like a planet (まるで1つの惑星みたい) 」
と表現した。

韓国など、日本以外のアジア諸国への訪問歴もある彼女。
日本がアジアだからヨーヨッパとは違う、という返答はできない。
島国ゆえなのだろうか?

会話の中ででてきた多くのWHYの中から、特に心に残った5つの問題点・改善すべき点を紹介したい。

日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy (ぴあ書籍)

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1、日本人は外国人と接することを避けている

彼女が何かに困って日本人に訪ねるとき、ほとんどの日本人が、
「No nononono 」
と、話を聞いてくれないという。
頑張って日本語で話しても、逃げてしまう人は多いらしい。

原因を日本人の私が考えてみた。
まず、英語を話せない人が多いという事実。
日本の英語能力指数はアジアで6位。
1位はアジア経済の中心で英語を公用語とするシンガポール。これは納得。
驚いたのは、ベトナム、韓国が日本よりも上位にいるという事実。

EF EPI (英語能力指数) - アジア

日本にいると、アジアの中でも経済や様々な面においてトップにいると錯覚しがち(私は数年前までそうだった)だが、どんどん抜かれている。

日本の英語教育が文法に重きを置いていることが会話のできない理由だという主張は強い。
たしかにそうだ。
しかし、私は大学受験前での勉強があったから単語や文法の基礎ができていて日常会話ができている。
欠点をついて完全悪とするのではなく、良い点もあることを考えてものごとをとらえたい(という記事も近々書く予定です)。

もう1つの理由は、多少喋れるのに話そうとしない人が多いためではないか。
日本人には、
「完璧にできるようになってからやる」
という思考をして行動に踏み出せない人が多い。
(私も否めない)

「英語が話せるようになったら海外に旅行する。」
「英語が話せるようになったら外国人の友達を作る。」
というように、まず最初に英語ができるようにならないと異文化体験ができない人がいる。

原因としては、英語の例でいうなら、
「通じずにわかわからない顔をされるのが怖い」
「プライドを傷つけたくない」
というあたりだと思う。

私の経験から言うと、
「◯◯ができるようになったら△△する」
と言っているうちはどちらも実現できない。
△△を苦しみながらまずやってみることによって◯◯もできるようになる

関連過去記事です。

「誰かお願いできる?」の問いに手をあげるべき3つの理由 - ツギドコ

「おもてなし」の国になりたければ、言葉がダメでも心で外国人と接してみる。
願望をかなえてあげられなくても、日本のことを好きになってもらえるはずだ。

 

2、日本はルールが固すぎる

例えばタトゥー。
多くの温泉や銭湯が刺青が入っている人の入浴を禁止している。

日本でタトゥーというと、「いかついおにーちゃん」か「やーさん」がイメージされる。
一方、外国人はファッション感覚でタトゥーを入れる。

タトゥーを入れている人に聞くと、それぞれに意味があるらしい。
彼女もタトゥーを入れている。
「柳」
という漢字が腕に入ってる。
理由は、お化けが好きだかららしい。
まじ素敵。

タトゥー入れたい

タトゥー入れたい

 

 また、日本の時間に対する考え方は独特で固いらしい。
ビザも、ものすごく取りにくい。
彼女曰く、
「日本はまだ鎖国している」
むむ。

オリンピックまでに開国しなきゃ。

 

3、日本の道はわかりにくい

海外に行くと、たいていの道路に名前がついている(アジアの国でも)。
また、建物に番地の番号が書いてあるので、初めての土地でも目的地にたどり着くのが容易だ。
現地の人に道を聞くときにも便利。
「◯◯ Street」
とか言えばだいたい、
「あー、あっちだよー。」
と教えてくれる。 

日本だと京都市内は通りに名前がついていてわかりやすい。
ほかの都市の場合、東京だと「明治通り」、仙台だったら「定禅寺通り」のように大きな道路の名前は広く住人に認識されているが小さな道は近くに住んでいても名前を知らない(名前があるのかもわからない)。

海外でケータイを使えない(使わない)日本人が多いように、日本に来る外国人がみなGoogle Mapを使える状況にあるわけではない。
具体策は思いつかないが、改善したほうが外国人に優しい。

 

4、外国人に対する偏見を持っている

彼女は、日本でとにかくホテルに誘われるらしいww

理由は彼女がヨーロピアンだから。
「ヨーロッパ人は彼氏彼女じゃなくても寝る」
というイメージを持つ日本人が多いのが理由。
「実際そう。」
って言ってたけど、微妙に関係が違うらしい。難しい。

事実なら偏見でもなくね?
と少し思ったけど、彼女が不快感を持っているので偏見とします。

黒人の方を見ると「怖そう」と思っちゃったり、韓国の人はみんな日本が嫌いと思っている人いますよね。

国や人種でくくるのではなく、パーソナリティで接する。
対日本人でも先入観や偏見を持ってしまうから難しいけど、ルスペクトを忘れないこと。

「発展途上国をはじめとする外国を支援するのは、日本は1国で生きているはずなどなく、世界の国々と依存しあっているからだ。」
とJICAの職員の方が説明会で言っていた。
そんなかんじ。

 

5、他人のピンチを見て見ぬ振りをする日本人が多い

彼女は日本に来て、3回自殺のタイミングに遭遇したという。
2回は電車で、1回は目の前の歩道橋から飛び降りてきた。
彼女は急いで駆けつけたが、このとき日本人は何もしなかったという。

現場にいなかったので詳しくはわからないけど、助けない理由は3つ考えられた。
1つ目、どうしたらいいかわからない。
いざ緊急の場面に遭遇したときテンパってしまうのは、自分が何をしていいかわからないから。
自動車免許を取るときの応急措置の講習も、実際に起こると思っていないから作業として終えてしまう。
ドイツでは、小学校から応急措置の授業がしっかりしているらしい。
また、目の前で瀕死の人がいるときにスルーしたら捕まるとのこと。
いつでも準備ができている。

2つ目、血を見たくない。
私だけかな?
実際に大量の血が流れている人が目の前にいたら、血を見たくないという気持ちがより強い。
しかも自殺だったら、
「公共の場でやめてくれよ」
と思ってしまう。
ドイツではたとえ自殺だとしても、
「もしかしたら精神異常があっ飛び降りたのかもしれない」
と考えるので、助けなくてはならない。
文化の違い。

3つ目、自分のことが優先される。
助けたい気持ちは山々だけど、自分も忙しいので助けに行く時間はない。
これは、
「行けたら行く」
と同じで、自分の意識の問題であることが圧倒的に多い。
結局、自分優先で他人への関心が低いからだ。

どうしたら他人に優しくできるのか。
これまた難しい質問。
1回干されてみる?
なんて冗談は置いといて、誰かに優しくされたら人に優しくできるので、みんながピースに生きましょう。

 

外国人に優しい日本になろう

オリンピックまで4年。
オリンピックがよければいいってことは決してないけれど、1つの目標としてオリンピックまでに外国の人に優しい日本を目指しましょう。

オリンピックはなぜ、世界最大のイベントに成長したのか

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おまけ

日本語の勉強も一緒にしました。

  • 「ありがとう」という意味なのに「すみません」を使うのがわからない
  • 「〜してもらう」と「〜してくれる」の違いがわからない

外国人が理解できるよう、説明できますか?

 

やーまん